栽培日記 2014年度

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12月31日 今年も間もなく終わりですね。
今年はパセリの収穫量が過去最高。
にんじんも同様になりそうです。
さてパセリの定植は12月16日から22日までで完了。
毎年1月の寒さで半分近く枯れてしまいますが、今回はどうなりますでしようか?
既に補植用にポット植えしたのが約2,300程有りまして、新年早々から追加で
3,000程度用意する予定です。

にんじんは12月としては珍しく降雪が有って、現在も積雪が有ります。
1月、2月は土が凍る為収穫が出来ません。
まだ10aほど残っていまして、3月からは早いペースで収穫して4月中旬までに
終わりにしないと腐ってしまいます。
又直売所での価格を多少安くして売り切る必要があります。

2015年の栽培計画は
パセリ−ハウスのみで露地は無し
山ごぼう−25a(今年度より減らす予定)
にんじん春蒔き−10a
にんじん夏蒔き−10a(にんじんは今年度と同じ)

以上を計画しています。

11月22日 山ごぼうの収穫終了しました。
今年の収穫量2t程度と少なかったのですが、10,11月の
低温の影響の影響でしょうか?
今年は引き取られない規格外品を直売所で販売していまして
すでに100Kg程度販売済みですが、まだ土の中に保存してあるのが
200Kg程度残っています。

さて直売所で売っているにんじんですが、今の時期は売れ行きが
毎年低調な時期です。
山ごぼうの収穫が終わった事も有り、しばらくはにんじんの収穫に
時間を割けますので、販売価格を下げて販売量を増やす予定です。
それにしても今年にんじんの市場価格の安い事!
大阪市場を見れば昨年の半値以下で、なんと中国産より安いのです。
にんじんだけで無くて野菜全般に安いらしいですが原因は何でしょう?
景気が良くないのも原因のひとつかと思います。
販売先拡大の為、私の地元箕輪町に有る直売所でも販売する事に
なりました。
箕輪振興公社が運営する農産物直売所「にこりこ」です。
レストランを併設していますがHPはこちら
http://www.town.minowa.nagano.jp/sangyou/taberiko.html

この日記を書いている途中に携帯のエリアメールとパソコンの
緊急地震速報がけたたましく鳴りましたが、当地の震度は3でした。

10月18日 ハウス栽培のパセリの収穫は終了しました。
今季の総収穫量は1,813ケース(約9t),前年比+80ケースと
過去最高、金額では過去3番目となりました。
10月に1,000円/ケース高ければ過去2番目になったのですが
呆れるほどの価格でしたので届きませんでした。
既に1棟を試験的に土壌還元消毒を開始しました。
結果は来年です。

所でにんじんですが、JA直売所では順調に売れています。
本日は2回納品して60袋完売でした。
納品は1日1回にしたいのですが、置き場所が無くて分けての
納品です。
職員には何回も苦情を言っていますが、本来ならば1日で販売
できる数量の納品が常識ですが、にんじんは売れ残り品を
引き上げられないので、数人の生産者が大量に持ち込み
山の様に積み上げて置いているのです。
それもごちゃまぜになった自分の売れ残りを整理もせず
新たに積み上げているので、数日前からの売れ残り品はそのまま。
袋が破けていてもお構いなしでひどいです。
にんじんは多少日持ちするとは言え、常温の店内に置きっぱなしでは
鮮度が落ちて当たり前。
それを売ろうと言う考えが理解できません。
場所を確保したから売れるものでは有りません。
「売れる物を置け!」と言いたいですね。

10月12日
まぁ 笑うしかないですね〜
パセリ価格の安い事・・・・・・・・・・・
他の作物を作った方が良かったと思っている生産者は多数ですね。
2年続きですので来作に付いては生産者はいろいろと考えていると
思いますが、当地でもハウス栽培は7月頃で終了させる意向の農家
もいます。
露地でしたら収穫せずに放置すれば良いのですが、ハウス栽培は
来作の準備に取りかかる必要があるのでそうも出来ません。
10日までに終了させる予定でしたが、西側4棟に入ったら1棟で
30ケース強採れるので、1棟と半分残ってしまいました。
全刈り時は収穫者1人/1時間当たり1ケース強採れますので、
3,000円/ケースでも赤字にはなりませんが、高い年は2万円超も
ありますので、その落差に力が抜けます。

画像は残った7号棟と3号棟です。
最終的な収穫量は1,800ケースは超える見通しでして、昨年比
+100ケース以上、金額的には+25%程度になりそうです。

さてにんじんは合間を見ての収穫でして、どうにか間に合っている
状況です。
日曜日のきょうも収穫して洗浄・袋詰めを行いました。
明朝は直売所用と学校給食用を100Kg納品です。

9月28日 突然の木曽御嶽山の噴火。
当地は御嶽の真東約50Kmですが、台風17号に向かってやや強い北風
ですので、火山灰はごく僅かしか降りませんでした。
早朝直売所に納品に行くときは南側の空が白く見えましたね。

さてパセリは29日より全刈りに入ります。
秋の高値は有りませんでしたが、10月6日からの週は少し上がるかも?
Excelでデータを集計していますが、2011年、2012年の2年間と
2013年、2014年の2年間の7月中旬以降の平均価格を出して見ました。
なんとこの4年間の内の前2年間と後の2年間の平均価格の差は約2倍!
もちろん2013年と2014年が安い方です。

7月中旬からの意味は露地パセリが出回る時期で、ここから価格が下がり始めますが
露地栽培だけの農家は大きな痛手になっているかと思います。
昨年の秋の安値に懲りまして、今年は7月中旬までにいかに稼ぐかを考えていました。
価格を自ら決める事は出来ませんので、出来ることは収穫効率を高めるだけですが
やっと分かった事は「急がば回れ」でした。
それがですね、5月に4号棟でアブラムシが広がりまして、やむなく2週間収穫停止の
薬剤を散布しました。
その後の収穫状況で気付いた事ですが、何がヒントになるか分かりませんね。
それによって今年は総収穫時間が少ないにもかかわらず、収穫量は前年比+と
なっています。

それにしてもJA上伊那管内のハウス栽培農家では、数年前より他の作物に転換する
例が増えています。
すでに3軒が、ハウスのすべて或いは一部を転換していますが、2年続きの秋の高値無し
により、他産地でも生産者のパセリ離れが進むかと思います。
当農場はと言いますと作物の転換は現段階では考えていません。
まだまだ栽培技術を極めるつもりです。

所でにんじんは今週から他県の直売所向けに出荷される「旅出し」と給食用が始まります。
給食用は1週間に140Kgの注文が来ましたが、兼業農家でにんじんは更に副業ですので
毎週はとても間に合いそうも有りませんでして隔週にしてもらいました。
直売所「あじ〜な」の店舗内にはほぼ一日で完売出来る数量の40〜60袋納品しています。
他のにんじん生産者の中には売り切るには数日以上かかるだろうと思われる量を
置いているのが目に付きますが、それでは鮮度管理が出来ないでしょう?
目先の利益を求めることは×
信用を得て指名買いされる様になる事が直売所で最も重要と思います。


9月14日
パセリの累計収穫量は約1,500ケースと過去最高のペースでは有りますが
秋の高値は期待薄の気配です。
予定より早く全刈り(残すことなくすべて収穫)を開始する事を検討していますが
いずれにしましても10月の体育の日前に終了させます。
昨年より栽培面積を増やした人参は8月末から収穫を開始して、JA直売所にて
販売しています。
まだ小さめでLサイズが少ないので給食用に出せない状態ですが、本日収穫分
はLサイズが増えて来た様子です。

画像は山ごぼうと越冬人参です。
8月14日 越冬にんじんは無事すべて発芽しました。
昨年は発芽率が低くかったので、今年は慎重に3回に分けて播種しましたが
これで安心しました。
5月播種のにんじんは今月下旬より収穫予定です。

お盆前パセリの価格は大幅な値動きとなりました。
11日は3千円台だったのが12日−5千円 13日−7千円 14日−8千円と
なんと急上昇。
お盆の需要期で有るところに、先週末から雨が断続的に降りましたので
他産地の露地パセリの収穫量が減少したからと思われます。
これまでの累計収穫量は1,260ケースで昨年比+55ケース。
金額は価格が高めに推移した事も有り+37%となりました。

例年ですとお盆過ぎの収穫量は週40〜50ケースとピークの半分以下に
なりますが、今年はまだ生い茂っている状態でして、お盆過ぎでも
週60ケース前後は見込める状態です。
今年は収穫方法を変えていますが、これが収穫量増につながるかと
思います。

後は9月、10月の高値に期待したいものです。

8月9日
山ごぼうは無事発芽して草取りも間もなく終了予定です。
越冬にんじんは3回に分けて全23畝播種完了。
2回目までの12畝は発芽しました。
当地は7月中旬以降雨が降りませんでしたので、スミサンスイにより
灌水しました。

画像は越冬にんじん。
越冬にんじんは4条植えしています。
7月13日 今年山ごぼうの播種は空いた時間に行っており、本日までに14畝(畝長50m)
行いました。
計算ですと全部で38畝弱になりますが、実際には数畝少なくなると思います。
今年作った鎮圧ローラーは高さの微妙な調整は必要なものの省力化には
期待通りでした。

パセリの累計収穫量は936ケースとなり、今週中には1,000ケースを
超える状況です。
もちろん過去最高のペースです。
7月2日
山ごぼうの播種準備作業すべて完了しました。
来週播種を予定しています。

画像は山ごぼう播種後に鎮圧する為のローラーで本日完成。
従来は二人がかりで転がしていたのを削減できます。
脱着はワンタッチ構造になっていますが実際はスリータッチ?
6月28日 にんじん4回目播種(4畝)・山ごぼう圃場の施肥をしました。

パセリの累計収穫量は740ケースと過去最高のペースです。
先週より収穫調整をしていまして、10日で一巡するサイクル
に伸ばしました。
7月中旬頃には収穫量は減少しますので、極力生育が衰えない
様に収穫量を今から減らすことにしました。
現状はまだまだ元気に生育しています。
収穫量は減少したのに、価格が今週1,000円ほど上がりましたので
金額的には大きく変わりません。
過去シーズン最多の1,733ケース収穫した昨年の同時期が
約660ケースですので、今年は80ケースほど上回っています。

6月15日 パセリの累計収穫量は550ケース超となりました。
多く採れるのは茎が太く重量が多い為です。
今更ながらでは有りますが、長野県のハウス栽培では
3月〜4月の生育状況が収穫量に大きく左右する感じですね。
それも気温の比重が高く、水分量はそれほど影響しないと思われます。
4月に有る程度の大きさになっていないと、以降十分な太さにならず
そのシーズンの収穫量は少なく推移すると感じています。

土壌診断が出次第、山ごぼうの施肥を予定しています。

5月31日
暑い! 30℃を超えて夏の気温です。
予想より早く週100ケースを超え、累計も一気に300ケースを
超えて319ケースとなりました。

今年長野県産パセリは生育遅れとなっているのに
何故か当農場は2008年に次ぐ2番目のハイペースです。
どうしてこんなに採れるの? 
収穫している女性曰く 「神の御加護でしょう」・・・・・と
正に神の領域だと思います。

画像は8号棟です。
5月25日 24日に2回目のにんじん播種
前回同様長さ50m 4畝2条です。
土の水分が多くないので、直前にロータリー耕を行い播種しました。

パセリの累計収穫量は205ケース、先週は週82ケースでした。
6月になれば週100ケースを超えそうです。

5月21日 気温は低めながら成育はどうにか平年並み以上で、累計収穫量は今週中には
200ケースに達すると思われます。
数量は過去最高水準、価格が高めに推移していますので金額も同様の状況です。
しかしながら上伊那全体で見れば出荷状況は平年より少なく推移していて
長野県内各産地の状況を調べた所、有る地域ではかなり遅れ気味との事ですが
原因は天候によるものと思われます。
感覚的に今年は気温が低めで、このような年は収穫量が平年より少なくて
露地物が出回る7月上旬頃までは品薄傾向かと思います。

5月10日に播種したにんじん(長さ50m 4畝2条)は無事発芽しました。
これから2〜3週間間隔で全20畝を播種の予定です。

5月10日
累計収穫数は62ケースでほぼ昨年並みになっています。
品薄の為価格は7,000→8,000→9,000円と跳ね上がり、この時期の
9,000円は珍しいです。
JA上伊那管内で現在出荷しているのは2軒のみと全体的には出遅れていて
数量が少ないため名古屋市場のみへの出荷です。
大阪市場の数量を見ても長野県産が平年より少なく、天候により成育が
遅れ気味と思われますが、2週間程度で平年並みに戻ると思います。
4月30日 パセリ初出荷5ケース、価格は7,000円でした。
価格はまずまずのスタートですが、やや成育は遅れ気味です。
上伊那全体的には天候以外の問題で出荷が遅れる農家が有ったり
一部を他の作物に転換する農家も有りますのでシーズン通しては
昨年比プラスにならないと思われます。
過去の経験からして、今年はハウス物は数量減になる気がしまして
露地物が出回るまで価格は高めになると予測しています。

4月20日
画像は「ナズナ畑」
いえ違います「ほうれん草」なのですが?
大失敗でした。

収穫効率も悪くジュース用なので時間300〜400円程度の稼ぎでしたので
早々に止めました。
越冬にんじんの収穫が早めに終わる予定でしたので手間がかからない
ジュース用ほうれん草を栽培したのですが、まさかここまでナズナが大きくなるとは?

今年は学校給食用のにんじんを依頼されていますので、20a程度の
栽培を計画しています。

パセリの収穫開始は28日頃より予定しています。

4月6日
雪が降りました。
画像は信州大学農学部の牧草地です。
林の向こうに当社のにんじん・山ごぼう圃場が有ります。
3月29日
5号棟の様子です。
気温も高くなって来ましたので、今後成育が早くなると思われます。
3月23日
今年もハウスパセリは1月に大量に枯れましたが、ポットへ移植して用意して有り
現在補植は完了しています。

寒さなのかいまだに原因不明ですが、一昨年に熱水消毒した5号棟、昨年は何ら違いは
有りませんでしたが、今年は5号棟に限り枯れが少なくかつ成育も良い状態になっています。
熱水消毒の効果でしょうか?



文字通り「雪下にんじん」ですね。
2月の大雪による積雪の為、今年はにんじんの収穫が1週間ほど遅れました。
期待していた糖度ですが、今年は何故か低くて甘みが少ないです。
昨年までは「甘〜い にんじん」と表示して直売所で販売していましたが、今年は
その表示が出来ず普通のにんじんとして売っています。(でも売れています)


2月21日  大雪の後の様子
積雪は30〜40Cm程度でしょうか。

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