栽培日記 2007年度

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2007年10月26日 露地栽培の最後の収穫が終わり本年の結果が出ました。

総収穫量: 前年比2.4%減  (露地、小束含む)
ハウス収穫量: 16%減
売上高: 67%増

今年は天候不順の為不作でしたが、高い市況に思わぬ
恩恵を受けました。
長野県産パセリは、いまだ1ケース1万円超で連続6週間
続いております。

ハウスの抜根は終わり、籾殻入れと土壌消毒も終了しました。
今後の予定は
播種:11月15日頃
定植:12月下旬です。


2007年10月13日 今週でほぼ収穫が終わり、来週からは残っている枝の収穫と共に
抜根・片づけを始めます。
今年の結果は収穫量は昨年比微減、一方売上高は昨年比60%増となりました。
収穫量減の原因は3、4月の低温による生育遅れ、8月以降のうどんこ病の発生
そして猛暑に追い打ちをかけられた事によります。
その為全国的に品薄で推移し、それに他産地の残留農薬による出荷停止も
加わり、平均価格は昨年比で1ケース当たり2,000円以上高い結果となりました。
来年は今年より安くなる確率の方が高いですので、出荷時期を早めて、数量増
となる様に計画しています。


2007年10月05日 農業は有る意味「バクチ」と言えますが、その中でパセリはバクチ度が
高い事をこの2年で思い知らされました。
初年度で有る昨年は比較的価格は安く推移しましたが、今年は最初から
昨年より2〜3割の高値で推移しました。

そして秋の高値はと言うと、今週は驚くほどの高値となり「緑のダイヤ」
と言えるほどになりました。
1ケース1万円超が既に3週間も続き、今週は何と2万円の日も。
嬉しい悲鳴では有りますが、本音としては安定した価格を願うばかりです。
企業としての農業ですので、売上が市況で大きく左右されてしまい
売上の計画が立てられないジレンマを抱えています。

2007年10月05日
ソニックブルーム 発芽実験結果
実験方法
パセリの種をソニックブルーム液に一晩浸しながら音楽を聴かせて
発芽が早くなるのか。
A:ソニックブルーム液+音楽
B:水+音楽
C:何もせずに播種

結果
約10日ほどで発芽 A,B,C各々ほぼ同時期での発芽で
ほとんど差は無かった。
但しCは幾分発芽と成長が遅い様に見える。(画像右側3通り)
AとBに大きな差は見られない。

パースニップでの発芽実験でも、同様に行ったが発芽までの日数に
差は見られなかった。

残念ながら良い結果は得られなかったが、パセリハウス4号棟で
音楽のみ週3〜4日で約1ヶ月続けた所、茎は太く堅く、うどんこ病
の発生も少なかった。
8棟中、この4号棟が最も状態が良くソニックブルームの効果が有った
可能性が高い。
パセリの成長促進の為カルシウム剤を散布するが、
ソニックブルーム
の効果によりカルシウムの吸収度が高くなったのではと推測する。
これを検証したいけれど、既に最終収穫時期となった為、来年再度
棟数を増やして行う予定です。


2007年9月29日 引き続き猛暑が続いた9月でしたが、うどんこ病も散発しています。
暑さの為生育も良いとは言えませんが、県内他の産地も同様でしょうから
品薄気味で、市場価格は高く推移しています。
猛暑の影響は有りましたが、当農場の収穫量は9月も昨年比プラス
となりました。
10月で当地方のパセリの収穫は終了となりますが、これも市場価格の
動向を見ながら最終日を決める予定です。
(県外他産地の出荷開始時期にもよります)

ソニック・ブルームでの発芽試験はパースニップとパセリで行いましたが
残念ながらその違いを見いだす事は出来ませんでした。
但しパセリハウス4号棟のみ音楽を聴かせていました所、比較的見た目
生育が良くて収穫量も多い傾向です。
もう暫く様子を見ます。


2007年9月02日
猛暑の夏でパセリの葉は開き、又うどんこ病で悩まされました。
それでも昨年の8月より収穫量は+30ケースで、累計では小束を
含めて1,000ケース超と、やっと昨年同期での収穫量に
追いつきました。
金額的には今年は高値が続き、既に昨年度年間売上高を超えました。
昨年のデータを見ますと、9月は8月より収穫量が減るのですが
今年はどうなるのか?
8月下旬からは昨年より朝は涼しく感じますので、期待できるかと
思いますし、今年は露地も有りますので、昨年比プラスとなると思います。
市場価格は相変わらず昨年比+30%前後の高値が続いていまして
9月中旬からの高値がどの程度となるのか期待しています。

パースニップでの発芽試験は時期が悪く全滅でした。
涼しくなりましたので、再実験を始めました。

2007年8月04日 梅雨も明けてパセリには辛い暑い夏となりました。
露地パセリの下枝取りを行い間もなく収穫が始まります。

ソニック・ブルームの実験開始しました。
同時に発根作用が強いと言われる植物活性剤を
購入して、実験を開始しました。
どちらも1ヶ月後には果たして効果が有るのか
結論が出ると思います。

2007年7月28日 出荷累計800ケースとなりました。
気温も高くなり、パセリの葉が開き気味となったり
成長が鈍る時期となりましたが、露地物で補う手立てと
なっております。

ソニック・ブルーム(音波栽培)の一式を発注しました。
mixiで知り合ったアメリカ在住の方に注文してもらい
間もなく到着するかと思います。

パースニップの種で発芽での実験を行うとともに
パセリの一区画でソニック・ブルームでの実験を
行う予定です。

2007年7月22日
「食卓危機」世界で買い負ける食料と水

週刊ダイヤモンド7月21日号の記事です。

こんなマニュアルまで有ったのですね。
農水省 
「不測時の食料安全保障マニュアル」
http://www.kanbou.maff.go.jp/www/station/manual.pdf

このようなマニュアルもけっこうですが、
宅地化される優良農地、荒廃農地、担い手不足
これらの問題を早急に解決する事が先決かと思うのですが?。

「飽食国家日本」はいつまで持続可能でしょうね。

今年は湿度が高く風の弱い日が続き「うどんこ病」が
発生しています。
収穫量も予想通り減ってきていますが、今年のパセリ相場は
昨年比で大幅に高く、7月になっても高値が続いています。


2007年7月13日
やはり今週はやや収穫量が減少
累計700ケースに僅か届きませんでした。
しかし昨年同時期より価格は2倍以上の高値
となりました。

取引先の中国現地法人の社長から送ってもらった
「紅土地鎮」の畑の画像です。
畑に美が有ったとは大変驚きましてリクエストして
何枚も送ってもらいました。
赤い部分は作物では無くて「土」です。
世界で2大紅土地のひとつとの事です。

後日別ページに掲載予定。


2007年7月8日 先週も順調に収穫できて累計600ケース。
でもそろそろ収穫量が減って来る時期と思います。

露地パセリは見た目正常に見えても、根腐れが
多少発生していて草取りをしていると、いっしょに抜ける
株が有ります。

2007年6月30日 出荷累計500ケース
今週の価格は先週より若干安い程度ですが、昨年比では2倍弱と今年は
高く推移しています。
ですから6月までの出荷量は昨年比マイナスですが、金額では昨年比プラス
となりました。

霜の直撃を受け心配していた露地パセリですが、順調に生育しています。
露地物の方がハウス物より強いと聞いていましたが本当ですね。

2007年6月26日

ソニック・ブルーム

SNS mixiの農業関係のコミュニティで有る方が
「農業そのものが環境破壊で有る」と書かれていました。
これにはショックを受けましたが、考えればなるほどなと思った次第です。

それはさておき、同じmixiでソニック・ブルーム(音波栽培)の紹介が有り
興味を持ちました。
収穫量が本当に何倍になるのか?との疑問は有りますが、取りあえず
関連書籍が無い物かと検索しましたら、有りました。

「土壌の神秘 ガイアを癒す人々」
出版社名:
春秋社

期待ワクワクさっそくネットで注文、本日届きました。
しかし序論を読んだら衝撃的な内容が・・・。
農業従事者ならずとも、まずこの序論を読めば食物に対する考えは
変わるのでは?と思います。
4,725円とお高いです。
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31525898
2007年6月23日

出荷累計400ケース
収穫時に残り本数を多くした効果が出て来ました。
今週の出荷数は100ケース超となり、生育も大変良いです。
暑さで生育が悪くなる7月中旬以降、どの程度の収穫量となるのか?
昨年は半分以下となりましたが、今年の落ち込みが昨年より少なければ
成功と言えるでしょう。

アブラムシの発生は散見されていますが、どうにか拡大を防ぐことが出来ています。
今は農薬基準が厳しくて、パセリには薬効で害虫を退治する農薬は無いに等しいです。
使用できるのは害虫を窒息させて退治する物だけで、人間にはまったく無害です。

価格は先週より下落しましたが、それでも昨年比約60%高です。

2007年6月15日

本年度出荷累計300ケース
昨年比2週間遅れです。
生育遅れと、残り本数を多くして収穫している為ですが
今週の出荷量は今期で最も多くなり、7月中旬頃には
累計出荷数昨年比プラスとなる見込みです。

今週の価格は昨年比60〜70%高とかなり高めに推移しました。
2007年6月11日

昨年は今の時期に採りすぎて、その後大幅な収穫減となった事から
今年は残り本数を多くして調整しながら収穫しています。
その為現在までの収穫量は昨年比で少ないですが、今年は価格が
高めに推移しているので収穫高はそれほど減少していません。

先週他産地で残留農薬の問題が発生して出荷停止となった為、今週は
品不足によって市場価格が高めに推移すると思われます。
2007年5月27日

生育状況
今年は天候不順によって昨年と比較して遅くなっていますが
先週の高温でやっと平年並みとなりました。
3〜4月の低温により葉が開く事が無くて縮み(カール)が
大変良い状態でして廃棄物が極端に少ないです。
生育は遅くても品質は良い状態となっています。
2007年5月25日

鮮度保持
冷蔵車





パセリ市況

今週は予想外の高値
で推移しています。
鮮度を保持する為冷蔵車を使用
しています。
収穫後30分以上常温にさらさない
様に包装、箱詰め工程の前後には
冷蔵車に一時保管しています。

2007年5月22日

今年から始めた
50g入り包装。
2007年5月22日

JA上伊那竜西店
で販売したポット苗

(本格栽培用)





パセリ市況
市場で品薄の為
本日の所昨年比
約50%高です。

アブラムシ発生
2株で発見。
初期に発見できました。
播種した苗から1本のみ移植した
苗でして、一般的に販売されている
複数株の苗とは異なります。

株1本の苗で無いと、大きく育ちません。
(長さ20Cm以上の太くて長い
 茎になります)


収穫までに約2ヶ月、長さ10Cm
以上の茎が10本以上
になったら
もっとも外側に有る茎を根本から
取ります。
(下枝取りを先に行います)

茎10本程度残しながら、1週間〜
10日に1本収穫できます。


脇芽は生育の妨げになりますので
取る必要が有ります。


正しい収穫の仕方を知りたい方は
メールでお問い合せ下さい。

2007年5月21日

2号棟の様子




アブラムシが発生
しないのは光反射
シートの効果なのか?
何が効いているのか
分かりませんが、
当農場では
発生
していません。


やや遅れていた
2号棟も平常に
なりました。
2007年5月19日

やはり異常気象でしょうか?
岡谷市鶴峰公園のツツジも今頃満開となるのに
今年は一部しか開花していないそうです。
当農場も葉の状態は縮れていて、出荷できない開いた葉が
大変少ないですが、生育はゆっくりです。
(気温が高いと葉は開き、低いと縮れる)

2007年5月16日

生育状況
4月中旬から下旬の低温によるものなのか、生育が昨年より1〜2週間程度
遅れている感じがします。
有る産地が農薬問題で出荷停止となっており、一部市場では品薄となって
いますが、出荷量がまだ増えない状況です。

2007年5月13日 当農場産パセリ苗、JA上伊那竜西店で発売中(間もなく売り切れです)
1本ずつポットに移植した本格栽培用苗でして、従来から売られている様な
何本もの株が一緒になったのとは異なります。(大きく太く育ちます)
苗の選び方や正しい収穫の仕方をご存じ無い方が多いですので
いずれ公開したいと考えています。

2007年5月8日

農業用
光反射シート
透水タイプ
(デュポン タイベック)
総合防除(IPM)用
アザミウマ・アブラムシ対策の為
設置しました。
本来はビニールハウスにつなげる
のですが、後からだと難しいので
マルチャーを使って敷きました。

どの程度の効果が有るのか未知数
ですが、写真を撮る方向によっては
周囲が暗く写るほど明るい白さです。


昨年は4月下旬にアブラムシ
が発生しましたが、今年は
3、4月の低温の為か発生は
確認していません。

(5月13日現在)

減農薬の為にも効果が有ることを
願っています。
2007年4月27日 本日より収穫開始
しかしまだ下枝や脇芽が多いのできょうの所は1ケースのみ。
連休前に全棟収穫しながら脇芽・下枝取りをして
本格出荷は連休後となります。

2007年4月19日 露地の定植完了

14日に買ったと同じ系列のスーパーでパセリを購入しました。
前回とは別の産地でしたが、見た目鮮度が?
生産者の問題と言うよりか流通上の問題かと思います。
栄養素の表示がして有って良かったのですが鮮度は残念でした。
消費者の立場で考えると収穫日の表示が有れば良いかなとも
思いましたが保存方法によっても鮮度に違いが生じるので
必ずしも良い方法とは言えませんね。

いずれにしても自ら購入して消費者の立場で見れば勉強になります。

2007年4月16日〜 下枝取りと露地栽培の定植開始
雨が降ったり止んだりの天候の為
定植は毎日少しずつです。
2007年4月14日 スーパーへ行って野菜売り場を眺めていたら
「顔が見える野菜」と袋に書かれたパセリが有りました。

今までは店頭に並んでいるパセリは色や葉の形に
良い物が少なかったので買いませんでしたが
今回は手が伸びました。
袋には生産者の名前が書かれ、ネット上で生産者の顔を
見ることができるという事です。

帰宅して重量を量ると約40g、これで100円はちょっと高いと
思いましたが、緑濃く、カールも良く、味も苦みが少なくて、
暫くパセリを食べてなかった事も有りおいしかったです。

袋への表示ですが、
重量やビタミン・ミネラル値の記載が有れば更に良いかな?
と思った次第です。

2007年4月12日
露地栽培
マルチかけ


40m×8

2007年4月10日
比較画像(4号棟)
番号は同一株

バチルス菌を散布
効果の有無確認


昨年の同時期と
比較しますと
成長が遅い様に
見えますが
昨年は遮光期間が
長すぎて間延び
してしまいました。
今年は短く太く
なっています。
3月23日 4月10日
2007年4月6日

露地栽培地の肥料散布

露地栽培は約4,000株を予定
ハウス栽培13,500株と合わせて約17,500株
収穫計画
ハウス:1,900〜2,000ケース
露地:300〜400ケース
昨年比70%増計画
収穫開始:4月下旬からの予定


生育状況
4号,8号棟の生育が良くて既に収穫できるほどの株も散見

2007年4月4日

本日で全棟植え直し完了
販売用のポット苗も移植完了

寒暖の差が激しくてハウスの開け閉めに苦慮します。
午後は雪が舞う天気となりました。
2007年3月20日

植え直し 2号、7号棟 約250株植え直し
他の6棟はポット苗が根付いてから植え直し予定。
暖冬にる高温で灼けが発生してしまいました。
(昨年より少ない)

2007年3月16日

露地栽培用苗の
発芽直後の状態
2007年3月15日

生育状況

パセリは株の中央から
新しい芽が出てきます。
従いまして外側が古い茎
となります。

2007年1月19日 4棟植え直し
昨年に比べれば大変少ない植え直しでした。

2007年1月9日 本日より定植開始しました。
昨年最初の定植時と比べて「土」の違いがはっきりと分かります。
一言で言えば「ふわふわの土」でしょうか。
1月16日全棟完了。

2006年11月20日

播種

来年収穫用を
播種しました。

天候を見ながら
追加して行きます。

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